スクープ! これがソフトバンクの新拠点だ 孫社長は、米シリコンバレーに1000人規模の拠点を設けた

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しかし、孫社長はスプリント買収だけで満足しているわけではなさそうだ。何しろ、スプリントの米国における市場シェアは、昨年時点で17%程度にすぎない。1位のベライゾン(34%)、2位のAT&T(32%)から大きく引き離されており、差を縮めるのは容易ではない。

Tモバイルを買収?

そこで4位のTモバイルUSの買収を検討しているようだ。Tモバイルのシェアは、今年5月に買収したメトロPCSを加えて約13%。スプリントの17%と合わせればシェアは30%に上昇し、2強と肩を並べる。

これがズームアップしたショット。SoftBankのロゴがみえる

Tモバイルのブラクストン・カーターCFOは、スプリントとの合併の可能性について「最も合理的な組み合わせ。問題はそれが起こるかどうかではなく、いつ起こるかだ」と発言。孫社長も否定せず「ノーコメント」を貫いており、買収交渉が最終段階を迎えている可能性もある。

ちょうど1年前、イー・アクセス、スプリントと大型買収を立て続けに発表し、世間の度肝を抜いたソフトバンク。「みなさんが驚くような手をいくつか考えている。今はタネを仕込んでいるところだ」(孫社長)。

孫社長がウッドサイドで購入した邸宅は、個人宅としては米国史上最高値の取引価格だった。周辺にはスティーブ・ジョブズの旧宅もある。米国において、ジョブズのようなトップセレブリティになることを夢見ているのかもしれない。

(週刊東洋経済2013年10月12日号)

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