独立コンサルタントの「新しい働き方」とは? みらいワークス社長にロングインタビュー
岡本:業務委託だけでやっていくと、どこかで頭打ちしてしまうことでしょう。そうではなく、あくまで人にフォーカスし、プロフェッショナル人材のキャリア全体をサポートできるようなプラットフォームとして、人が必要としているサービスを作っていくということが、今、我々が考えていることです。
小林:確かに、私の周りでもそういったフリーランスの人をたくさん見てきました。出産育児で仕事の時間を一旦減らして、子どもが保育園に通い始めたところで、再び仕事に割く時間を50%くらいまで上げて、子供が16歳になったらもっとギアをあげる、といった働き方をしている女性の元コンサルタントが、私の知り合いにも何人かいます。
岡本:そういう意味ではプロの方々に長い人生の中で、一貫して働いていただけるように、ライフステージに合わせたフレキシブルな働き方を実現していきたいと思っています。
朝倉:「プロフェッショナル人材が挑戦できるエコシステム」が機能しだすと、ある程度経験を積んだ人材が、企業に所属する以外の選択肢として「みらいワークスを使ってフリーランスの働き方にもチャレンジしてみよう」と考えるような世界にまで持っていけるかもしれませんね。
まだまだ日本にはリソースがたくさん散らばっている
岡本:今の日本は労働人口が減り始めており、経済成長もかなり鈍化しています。これでは今後、発展途上国にどんどん抜かれてしまいます。今、小学校、中学校の段階からプログラミングを教えるなど、国際競争力を高めようという様々な試みがされていますが、その子ども達が大人になった頃には、日本は世界から置いていかれているのではないかという危機意識を持っています。
だとしたら、プロフェッショナル人材の方々をもっと活用しながら、日本の経済を底上げするということを、今、目の前でやらないと、日本は沈んでいってしまうのではないでしょうか。
そういう意味でも、国全体として、プロフェッショナル人材のアサイメントを最適化していかなければならない。そのときに、我々は、社会のインフラになる気概で長期的にやっていく必要があると思っています。個々人の力を見渡せば、まだまだ日本にはリソースがたくさん散らばっていると思います。それを最大限活用できるようにしてきたい、というのが我々の願いですね。
朝倉:たまたま周りの人たちに仕事の機会を提供していたら、それがビジネスになり、また日本の労働問題や経済成長の課題に取り組む事業に成長してきたというのは、面白い経緯ですね。 「プロフェッショナル人材が挑戦できるエコシステム」の構築、期待しております。
(ライター:福田滉平)
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