独立コンサルタントの「新しい働き方」とは? みらいワークス社長にロングインタビュー
岡本:結局、提案書作成のコストが後になってクライアントに上乗せされて請求されているわけですよね。それはやりません。プロジェクトの体制について、「この人がメンバーで私がプロジェクトマネジャーです」とお伝えするだけです。
小林:そういう意味では、「こういうプロジェクト体制になります」という部分が、クライアントにとっては品質保証として十分に機能しているんですね。
常駐プロジェクトと起業家の二足の草鞋
朝倉:プロジェクトあたり、どれくらいの人数でチームを作るのでしょうか? また、そのチーム構築は、どのように行っているのですか?
岡本:プロジェクトは、1~2人くらいから始まるものが多いのですが、最終的には、3~4人くらいの規模になることが多くなっていますね。そのなかでは、ある程度のリーダークラスの人を置いてチームとしてやることもありますし、全く異なる作業をする独立した人材が集まってチームを作ることもあるので、ケースバイケースです。
例えば、大きなお客さんに、売上1兆円を超える総合メディア企業がいるのですが、このクライアント先には、常に10人前後のコンサルタントが常駐しています。ただ、部署ごとに、2人チームで入っているところもあれば、1人でプロジェクトマネジメントしている方もおり、動き方はプロジェクトごとにバラバラです。
とある事業子会社の企画部門に3年も常駐している人もいます。毎年のように戦略作りから実行支援まで行い、ほとんど社員みたいな感じですね。
朝倉:その方は、どうして正社員にならず、独立したままなのでしょうか? 独立したままのほうがやりやすいといった事情があるのでしょうか?
岡本:その方は、2人で会社を作り、いろんなビジネスの立ち上げを試行錯誤されています。起業された会社はまだうまくはいっていないので、もう1人の方が、起業した会社にフルタイムで入り、登録者の方はその会社では1割2割くらいしか稼働せず、独立したコンサルタントとして業務委託でお金を稼いでいます。
もちろん、転職するという選択肢もありますが、彼は自分のビジネスをやりたいとおっしゃっているので、その選択肢をとることはないと思います。