独立コンサルタントの「新しい働き方」とは? みらいワークス社長にロングインタビュー

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朝倉:小林さんは、怒られた人ですよね?(笑)

小林賢治(シニフィアン共同代表。以下、小林):確かにいろいろありました(笑)

岡本:これが、みらいワークスでは全然OKです。どんどんしてくださいと言っています。その代わりに、35%の転職フィーをいただいています。この「業務委託でお試ししてみて、良かったら採用」というのは他の会社だとなかなかできないと思います。このモデルを「大人のインターン」というサービス名称で推進していますが、これも、新しい雇用の選択方法や、採用方法ではないかと考えています。

朝倉:こうした人材提供のビジネスだと、プラットフォーム側が中抜きされてしまうことが、ありがちだと思うのですが、それを一つのビジネスモデルとして組み込んで、正々堂々とやって下さいということですね。

岡本:そうです。初めから、その話はお客様にもしますし、「引き抜きたかったら引き抜いて下さい」と先に転職に関する契約も結んでいます。その1人を引き抜くために弊社と仲違いして取引をやめるくらいなら、長い目で見て、また良い人を連れてきてもらう方が良いという信頼をお客様から得ていれば、中抜きされる心配はありません。もし中抜きされたのなら、それは私たちが価値を提供できておらず、実力不足であるということです。

こうした仕組みを取ることで、三者にとってウィン・ウィン・ウィンな関係を作ることに、我々は今チャレンジしています。

クライアントファーストではない

朝倉:みらいワークスのビジネスは、自動的なマッチングではなく、御社が登録者から選抜して、プロジェクトにアサインされているという点では、コンサルティングファームに近い動きですよね。

岡本:クライアントから見ると、おっしゃる通りで「メンバーをすべて外注している」コンサルティングファームに見えると思います。

ただ、我々は個人の独立している人たちに活躍できる場所を提供したい、という思いを実現しようとして、たまたまこのスキームに行き着いただけで、お客様に対しても「我々はクライアントファーストではありません、人材側を大切にしている会社です。」とお伝えしています。

(写真:Signifiant Style)

あくまで、独立している人たちのためにサービスを提供していますし、クライアント企業にとっても「そういった人が来たほうが御社にとっても良いですよね?」と、常々お伝えしているんです。

フリーの方がどんどん活躍できるようにしていこう。これは安倍政権の政策としても言及されていることです。「フリーランスを活用してビジネスを推進する、そんな新しい働き方を実践する会社になりましょうよ」というのが、我々が訴えている点です。プロフェッショナル人材のニーズが起点であるという意味では、我々はコンサルティングファームではないんですよ。

小林:それはおもしろいですね。あえて考え方をクライアントにも宣言してらっしゃる。

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