200人希望退職でも収まらぬグリーの不安 所有株売却で幹部社員が流出の危機も
対外公表に合わせて開かれた六本木ヒルズ本社内の全社員集会では、取締役執行役員副社長の山岸広太郎氏が「厳しい経営環境のもと、合理化が必要」との説明を行った。所要時間は10~15分程度で、後日部署ごとに詳細な説明が行われるという。
単体従業員数の急膨張が裏目に
グリーの厳しい内情は、グリーがついに正社員削減に着手などで指摘したとおり。2013年7~9月期の営業利益は、5四半期連続の減益となった前四半期(4~6月期は77億円)と同水準だったと見られる。希望退職関連とは別に、ソフトウェア資産の減損処理により、30億円程度の特別損失を計上する見通しだ。
競合のディー・エヌ・エー(DeNA)と比べグリーの業績が苦戦している背景には、国内事業に関わる単体従業員数の膨張にある。6月末時点の単体従業員数はDeNAが1074名(連結2054名)に対し、グリーは1762名(連結2364名)。
事業拡大に伴い性急な採用戦略を進めたものの、収益は想定していたようには伸びず、足元では重たい販管費が業績の重石になっている。10月末に大阪オフィスの閉鎖を決めたのも、膨らんだ単体従業員数を削減する一環だ。
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