「この人は頭がいい」と思わせる超簡単なコツ 「ごちゃまぜ質問」があなたの評価を下げる
一方、質問のうまい人は、こうした雑な聞き方をせず、質問を細かく分割します。ひとつの「ごちゃ混ぜ型の質問」を、少なくとも3つに小分けする感じです。たとえばこんなイメージです。
↓
「まず、訪問件数はちゃんと足りてる?(質問1)」
「自分が思っていたとおりのプレゼンテーションはできた?(質問2)」
「先方からはどんな質問があった?(質問3)」
こんなふうに、質問を小分けにしてスッキリとわかりやすくすることで、相手も具体的な答えが言えるようになります。さらに、問題点もぐっと見えやすくなってきます。
こういう質問ができる人を、相手は「頭がいい」と感じるのです。
2・相手が使ったキーワードを、自分の質問に取り込む
世の中には、ネットで調べれば簡単にわかるようなことを平気で質問してくる人がいます。こうした「リサーチ不足」な質問は、相手にとって失礼なばかりでなく、質問者の価値を下げてしまいます。要は、「答える価値のない相手だ」と思われてしまうわけです。
こうなると次に何を聞いても答えてもらえなくなるかもしれません。つまり、リサーチ不足な質問は、本当に大切なことが聞けなくなる危険をはらんでいるのです。
ですから、質問をする前に十分なリサーチをしておくのは大前提。そのうえで、あなたが「答える価値のある人間である」ことを相手にアピールするための、ちょっとしたテクニックをお伝えします。
そのテクニックとは「キーワード活用」。
相手の話の中に出てきた「キーワード」を、質問の中に自然に取り入れることで、「自分なりに、あなたの話をかみ砕いて理解していますよ」とアピールすることができます。
たとえば、一時の小池百合子都知事のように、なにかと「カタカナ英語」を多用する人がいますね。「中身がないのをカタカナで武装しているだけでは?」などと反感を持つ人もいるかもしれませんが、このように独特の語彙を持っている人は、会話の中に「キーワード」がたくさん出てくるので、御しやすい相手でもあります。
「アウフヘーベンって何だよ。日本語で言えばいいのに……」などと内心舌打ちするのではなく、自分の質問の中にそのキーワードを取り入れることで、「相手の懐に入る」ことができるのです。そうして相手のプライドをくすぐってあげると、相手はあなたを「答える価値のある人間だ」と見なして、質問にも積極的に答えてくれるようになります。
なお、キーワードを活用する場合は、相手の言葉を言い換えずにそのまま反復するようにしましょう。言葉の意味を正しく理解していたとしても、相手が「ワイズスペンディング」という言葉を使っているのに、「先ほどの、税金の有効活用の件ですが……」などとわざわざ言い換えて質問してしまうと、相手の懐に入り込む効果が半減してしまいます。
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