ハマキョウ、佐川Gとの提携を目前で中止 元社員の架空売り上げ計上問題も影響?

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しかし、契約発効(10月1日)が迫るギリギリの時期になって、急に協議延長の申し入れがSG側から出てきたという。

提携中止受け、両者とも新たな戦略作り急務

契約中止の背景を探ると、両社間で協議スピードのとらえ方に違いがあったようだ。SG側は10月1日の契約発効日までに具体的な協議内容を詰めたかったが、一方のハマキョウ側は、あくまで契約日の10月1日を待って、具体的な事業内容の詰めを進めたいとの考えがあったとみられる。

また、7月に判明したハマキョウの元社員による架空売り上げ計上の不祥事が、今回の契約中止に何らかの影響を及ぼした可能性はゼロではないようだ。

今後の両社の関係については、実務レベルでの業務協力体制は維持していくとしている。だが、企業間物流の業界は荷主企業からの厳しい値下げ要請にさらされているのが現状だ。今回の提携中止を受け、ハマキョウ、SG側ともに新たな戦略作りが早急に必要となりそうだ。

鈴木 雅幸 東洋経済 記者

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すずき まさゆき / Masayuki Suzuki
2001年東洋経済新報社入社。2005年『週刊東洋経済』副編集長を経て、2008年7月~2010年9月、2012年4月~9月に同誌編集長を務めた。2012年10月証券部長、2013年10月メディア編集部長、2014年10月会社四季報編集部長。2015年10月デジタルメディア局東洋経済オンライン編集部長(編集局次長兼務)。2016年10月編集局長。2019年1月会社四季報センター長、2020年10月から報道センター長。
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