宅配便で国内最大手のヤマトHDが初の海外本格進出

宅配便で国内最大手のヤマトHDが初の海外本格進出

宅配便で国内最大手のヤマトHDが初の海外本格進出を果たす。

2010年1月に上海市内限定で営業を開始。「クール便」(冷凍・冷蔵宅配便)や「コレクト便」(代金引き換え便)、「時間帯お届けサービス」(時間指定便)、再配達など日本国内と同様の高付加価値サービスを展開する。上海には、これらのきめ細かいサービスは現在存在しない。上海が軌道化すれば、来年度にも、北京市など中国の他地域に展開する腹づもりだ。

神田晴夫代表取締役・常務執行役員は「非常に熱い思いがある。上海市民に磨かれて、上海市民の生活に根ざしたサービスを完成させていく。時間指定や再配達で上海市民のストレスを低減する一方、クール便で新鮮な食材を家庭に届けることで上海の食文化に革命を起こしたい。時間指定・クール便・代引きで通販の販売力向上に貢献したい」と記者会見で語った。

また「上海を起点に中国全土に展開したい」とも言い、ゆくゆくは中国全土のほか、マレーシア、シンガポールへの展開も見据えている。

もっとも、中国は全土展開ありきではなく、あくまでも主要都市ごとから展開していく。全土展開は点と点がつながった結果としてできればいい、という位置づけで、何が何でも内陸部に分け入らなければならないという思いはない。一方で、マレーシア、シンガポールは現在、交渉が進行中で、中国全土展開よりもこちらのほうが早く進みそう。
 
 ヤマトはこれまで台湾で合弁会社を設立、宅配便サービスを展開してきたが、過半出資は台湾の現地企業で「主導権を持ってやれていない」(神田常務)。今回は「上海久事公司」と「上海金剛投資有限公司」との間で合弁契約を締結。両社の傘下にある物流会社「上海巴士(バスと発音)物流有限公司」の第三者割当増資232万元(34.8億円)を、ヤマトが全額引き受けて65%の上海巴士株を取得(残りの35%は久事公司と金剛投資がそれぞれ17.5%ずつ)。「雅マ(王編に馬)多(ヤマトと発音)(中国)運輸有限公司」に改称。6人のボードメンバーのうち4人を送り込み、ヤマトが主導権を握って本格展開する。

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