日の丸食品メーカー、米国攻略の勝算 “先駆者"キッコーマンに学べ!

著者フォロー
ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

印刷ページの表示はログインが必要です。

無料会員登録はこちら

はこちら

縮小

明治は米国向け「きのこの山」「たけのこの里」を大阪工場で製造・輸出する。今回のSQF取得は、「流通のメインストリームに入るため」(品質本部品質保証部の吉田照展・品質管理3グループ長)。日本の安全管理は厳しいといわれているが、「SQFの要求事項も非常に細かい。窓ガラスや工場内の食堂、作業着などについても細かに決められている」と、吉田氏は話す。

勝負を握るのは“現地化”

北米のメインストリームで勝負するための素地が整った「きのこ」「たけのこ」。現在の売上規模は非公表だが、「まだまだバンバン売れているわけではない」(同社)。北米の菓子市場にはネスレ、マース、ザ・ハーシー・カンパニーなどの超メジャーな競合に加え、地場の小規模メーカーがひしめいており、おまけに価格も比較的安い。森田氏は「チョコレートとビスケットを組み合わせた菓子は少ない。子どもなどをターゲットに、新たな食経験を提供したい」と意気込む。

果たして、日本の食品メーカーから、第2、第3のキッコーマンは誕生するのか。カギを握るのは、徹底的な“現地化”に他ならない。

平松 さわみ 東洋経済 記者

著者をフォローすると、最新記事をメールでお知らせします。右上のボタンからフォローください。

ひらまつ さわみ / Sawami Hiramatsu

週刊東洋経済編集部、市場経済部記者を経て、企業情報部記者

この著者の記事一覧はこちら
ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

印刷ページの表示はログインが必要です。

無料会員登録はこちら

はこちら

関連記事
トピックボードAD
ビジネスの人気記事