外国人投資家の目標は日経平均2万8000円?

日本経済の復活を信じられない日本人投資家

しかし、外国人は日本人がまだ自覚していない中、冷静に日本の復活の気配を見ている。名目GDPも2017年にはIMF(国際通貨基金)による10月時点の推計で544兆円となっており、本年後半には560兆円前後にはなるだろう。このままいけば、2019年の2月は、中国人の「行きたい国ランキング」で初めて、日本が米国を抜いた初年度の春節で、日本評価の象徴である訪日外国人数の記録が更新されるだろう。2018年のAI(人工知能)関連の市場規模推定は5000億円(ミック経済研究所調べ)だが、インバウント消費は2017年ですでに4兆円となっている。世界の評価が高まるように、早く日本人が自信を取り戻してほしいものだ。

自信の無さは為替にも表れていた。金利差を考えればドル高円安トレンドで間違いないとして、市場ではドル買い円売りが積み上がっていた。日銀の買いオペがわずか100億円減ったことで市場は「テーパリング開始」と受け取って今現在は円高に振れている。

「円高」は一時的、米国の中小型株の上昇強烈

だが、量から質に変わっている日銀政策としては当然のことで、これを持って「テーパリング開始」は考え過ぎだ。この円高は建て過ぎてしまった円売りの調整買い戻しに過ぎない。暫く調整に時間はかかろうが、3月のFOMC(米公開市場委員会)の利上げと共に、再び円安に戻るだろう。

ただし簡単には1ドル=120円は超えないだろう。先週発表された2017年11月の国際収支は1兆3473億円の黒字で「41カ月連続黒字国」を売るには、さすがに限度があるからだ。しばらくは円高と共に日本株も調整となりそうだが、それは今後の市場にとって良いことだ。

ところで、株式市場では「大発会の1日の動きは、その年1年の動き」と昔から言われてきた。近年では統計的蓋然性はないが、言い伝えにはそれなりの意味があると筆者は思っている。そこで戯れごとではあるが、大発会の日中足(1日の値動き)を1年に引き伸ばした「未来チャート」を作ってみた。

それによると、日経平均は「3月半ばまで2万4000円が天井、下値は2万3500円」となっている。4月からまたレベルを上げるので、それまでは中小型株に有利な展開となるだろう。戯れごとチャートではあるが、ドル円の動きも見ていると、そんな感じになって来た。「2018年前半は中小型株がさらに走る」と前回書いたが、「爆上げ」をしている米国の主要3指数より、中小型株の指数であるラッセル2000の最近の上げが強烈で、NYでも中小型株が活況になって来ている。

今週の日経平均予想レンジは2万3500円―2万4100円とする。

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