「世界一」を目指すスマートニュース 浜本階生社長が描く急成長シナリオ
「このサービスには社会的な意義もある」
とはいえ課題もある。なにしろ目下のところ、スマートニュースの収入はゼロ。無料サービスであり、広告収入もない。いくら少数精鋭とはいえ、まとまった額の赤字を出し続けている状況だ。
いったいどうやってマネタイズ(収益化)するのか。「今はまったく考えていません。なぜなら今考えてもムダだと思うんですよ。会員10万人で行う場合のビジネスモデル、会員1000万人で行う場合のビジネスモデルはまったく違うと思う。利益を心配するのはもう少し先でいいと思っています」。
マネタイズは具体化できていなくても、長期的な目標は明確だ。「集合知をもとにした最適なニュース提供サービスを世界で展開していきたい。今は新興国でもスマートデバイスを持つ人がどんどん増えてきている。新聞を読んだこともない人が、最初にニュースに触れるのはスマートデバイスということになるはずで、スマートニュースを世界に展開することには、社会的な意義もあると思っているんです」。
(撮影:尾形文繁)
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