理系学生の場合、文系学生以上にインターンシップ参加の負担が大きい。文系と違って、時間の自由が少ないからだ。
かつて就職ナビの解禁日が10月1日だった時期もあった(2012年卒まで)。こうした就活の早期化に対し、「学業の阻害」という批判がなされたが、現在の3年夏からはじまるインターンシップも理系学生に大きな負担を強いているようだ。
Webテストでは”替え玉受験”が横行?
適性検査の準備不足を反省している学生も多い。中には無邪気な学生もおり、「適性検査が、性格検査だけかと思っていたら、能力検査も含まれていたこと」(上位国公立大・文系)と驚いているが、名称が「適性検査」であれば、こういう誤解があっても不思議ではない。
「適性検査」という名称ではなく、「SPI」と書く学生がもっとも多く、「Webテスト」という表記もかなりある。適性検査には「玉手箱」や「TG-WEB」、「SCOA」など、たくさんの種類があるのだが、アンケートを読む限りでは、多くの学生にとって、SPIが標準になっているように見える。
「Webテストには、SPI以外でも多くの種類があることを知らなかったので、その辺りをもっと調べておけばよかった」(上位私立大・文系)と書いている学生もいる。志望企業が使っている適性検査の種類を調べ、対策を練る必要があるのは言うまでもない。
適性検査はWebテストで行うことが多いが、問題もある。次のように書く学生がいるところを見ると、”替え玉受験”はある程度行われているようだ。
・「SPIを解禁後から対策するのは愚策。勉強するなり替え玉を調達するなり、何らかの対策の目処は解禁前につけておくべき」(上位私立大・文系)
「替え玉を調達」することを「対策」と呼ぶ学生がいることに、驚きを隠せない。
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