暴露本余波、バノン氏が右派サイト会長辞任 トランプ大統領との関係が悪化
[ワシントン 9日 ロイター] - トランプ政権の暴露本をきっかけにトランプ大統領との関係が悪化したバノン前大統領首席戦略官・上級顧問は、右派メディア、ブライトバート・ニュースの会長を辞任した。同サイトが9日に明らかにした。
バノン氏は暴露本「炎と怒り」の中で、トランプ氏の長男ジュニア氏が2016年の米大統領選中にロシア人弁護士と接触したことを「反逆的」、「非愛国的」と批判する発言が引用されていた。
暴露本が出るまでは良好な関係を維持していたが…
これを受けてトランプ氏はバノン氏が「正気を失った」と非難。トランプ氏は政権内の派閥争いを解消するため、昨年8月にバノン氏を更迭したが、暴露本が出るまでは良好な関係を維持していた。
バノン氏はその後の声明で「反逆的」とのコメントはジュニア氏に対するものではないと弁明したが、著者のマイケル・ウォルフ氏は反論している。
バノン氏は2012年にブライトバートに入社し、同サイトの知名度向上に貢献した。共和党の主流派に対抗し、「米国第一主義」を推進する政治運動を展開することを目指してきた同氏だが、会長辞任によって影響力が弱まる可能性がある。
同氏は同サイトに掲載された声明で「このような短期間で世界に通用するニュース基盤を構築したことを誇りに思う」と述べた。
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