「クックパッド上場を実現」した事業家の脳裏 「フェイズ」意識で会社も社員も成長する!
今回、0(0以前含む)から100までのフェーズを6つの段階に分けました。それぞれの呼び方、重要テーマ、目安の社員数(経営者含む)は次のとおりです。会社という組織がどのようなプロセスで成長していくのかを知れば、自分の会社を俯瞰して見ることができるでしょう。
<0→1>(ゼロイチ):顧客の発見(1~3人)
<1→10>(イチジュウ):商品の完成(3~20人)
<10→30>(ジュウサンジュウ):採用と組織づくり(20~50人)
<30→50>(サンジュウゴジュウ):新事業開発(50~100人)
<50→100>(ゴジュウヒャク):上場に向けて(100人~)
前述のとおり、会社に立ちはだかる課題はフェーズごとに異なり、すべきことも変わってきます。たとえば<10→30>では、中間管理職の育成や給与制度等の内部の仕組みづくりが課題となり、<30→50>では定番商品への進化や取引先企業との関係づくりが課題となります。
先ほどのダイバーシティが重要視されるのは、新規事業の開発が必要になるこのフェーズから。それ以前のフェーズでは多様性よりも均一性を重視し、会社が一丸となって前進するための基盤を強化すべきです。20人規模の会社で多様性を重視していたら、会社の推進力はむしろ低下してしまいます。戦略は、フェーズに応じて変えなければなりません。
やるべきことに漏れがないか、チェックリストを活用
それぞれのフェイズにおける課題を、チェックリストにしています。たとえば、採用と組織づくりが重要となる<10→30>フェーズでは、
・信頼する創業メンバーに、しかるべき役職を与えていますか?
・人事制度、給与設計、昇給制度など「内側の仕組み」は整いましたか?
など8つの項目があります。なぜそのような課題をクリアしないといけないのか、具体的にどういったことをすればよいのかといったことを著書で述べました。もし会社の成長が止まっているのであれば、そのフェーズのチェックリストのどれかが未達成、あるいはあいまいになっている可能性が高いと考えられます。チェックリストの課題を1つずつクリアしていくことで、会社の成長も見えてくるでしょう。
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