JR西「乗り放題きっぷ」元日に何キロ乗れるか 終夜運転も駆使、24時間でこれだけ行ける
なるべくたくさんの距離を稼ぐなら、北陸と白浜・新宮のエリアを出発、もしくはゴールに持っていくのがよさそうだ。時刻表で、新宮を朝イチで出た場合と、金沢を朝イチで出た場合、そして新宮に最終列車で到着する場合と、金沢に最終列車で到着する場合を比較すると……。
●新宮→新大阪(276.5㎞)
新宮6時30分発-<特急くろしお10号>-新大阪10時50分着
金沢5時35分発-<特急サンダーバード2号>-新大阪8時15分着
●新大阪→新宮(276.5㎞)
新大阪19時15分発-<特急くろしお25号>-新宮23時51分着
新大阪20時58分発-<特急サンダーバード47号>-金沢23時29分着
特急サンダーバード47号は、金沢で北陸新幹線の「つるぎ736号」に接続して、富山まで行くことができる(23時59分着)。新大阪―富山の距離は322.4㎞。どうやら最後は、新大阪に20時58分より前に到着して、「サンダーバード」「つるぎ」と乗り継ぐのがよさそうだ。
となると、朝は新宮から行くのが距離を稼げそうだが、新宮を6時30分に出発するのは効率が悪い。
これが「全線の3割乗れる」プランだ
そこで注目したのが、大晦日の終夜運転だ。関西エリアでは大阪環状線や、草津-姫路間の東海道本線・山陽本線などで、12月31日深夜(1月1日未明)に終夜運転を行う。日付が変わった瞬間から電車に乗り始めれば、距離を稼げる。出発は、終夜運転を行なっている大阪近郊のどこかの駅。終着は富山に決まった。
続いては、スーパー特急が数多く走る山陰エリアで、いかにして効率よく特急に乗るかだ。一番活用したい特急は、新山口と米子・鳥取を結ぶ特急「スーパーおき」だ。1日に3往復しかない特急を軸に計画を組み立てると……このような乗り継ぎプランが組み上がった。
京橋0時47分発---<大阪環状線内回り普通>----西九条1時00分着
西九条1時06分発--<桜島線(JRゆめ咲線)普通>--桜島1時13分着
桜島1時20分発---<桜島線(JRゆめ咲線)普通>--西九条1時27分着
西九条1時31分発--<大阪環状線普通>-------新今宮1時42分着
新今宮1時44分発--<関西本線普通>--------王寺2時17分着
王寺2時25分発---<和歌山線・桜井線普通>----奈良3時34分着
奈良4時07分発---<奈良線普通>---------京都5時08分着
京都5時32分発---<山陰本線普通>--------園部6時14分着
園部6時16分発---<山陰本線普通>--------福知山7時25分着
福知山7時45分発--<特急こうのとり6号>----- 尼崎9時19分着
尼崎9時21分発---<東海道本線新快速>------三ノ宮9時37分着
三ノ宮9時42分発--<特急スーパーはくと3号>--- 上郡10時46分着
上郡11時15分発-- <特急スーパーいなば4号> ---岡山11時48分着
岡山12時04分発-- <特急やくも11号>------ 米子14時17分着
米子14時39分発-- <特急スーパーおき5号>--- 新山口18時51分着
新山口18時57分発- <山陽新幹線のぞみ188号>-- 新大阪20時54分着
新大阪20時58分発- <特急サンダーバード47号>-- 金沢23時29分着
金沢23時37分発-- <北陸新幹線つるぎ736号>-- 富山23時59分着
乗車キロ1767.3㎞(重複区間を除いた乗車キロ1763.2㎞)
JR西日本の営業キロ(新幹線を含む)5008.7㎞
1日で乗車できる割合 35.2%
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