俗に、「飲む・打つ・買う」の中でもいちばんタチの悪いのが「打つ」だという人は多いです。ところが私は、生活を破綻させた何人ものギャンブラーの妻たちが、「打つだけだったら我慢できた」と言うのを聞いています。
「愛さえ自分にあれば、ギャンブルは一種の病として我慢できる」という意味のようです。私は無粋かもしれませんが、これは理解に苦しみます。ギャンブルで妻(子)を路頭に迷わせたこと自体が、もはや愛のない裏切り行為であることに目覚めるべきです。
私はギャンブルで身を滅ぼし、妻子にも逃げられた者たちの話を聞いたことがありますが、「ギャンブルのスリルに比べれば、女など目じゃない」そうです。
まして妻子などと言わんばかりの不届き者たちの言葉ですが、「飲んで・買って」身を滅ぼす者にもない“最低級の人間性の乏しさや卑しさ”が、「打って」身を滅ぼす者にはあります(優劣の問題ではありませんが)。その者たちが女にも走るのは、やけくそである場合が多いそうで、本当につまらない者たちです。
もも様も、浮気だけはないと思わされてきて、それなりの我慢をしてきたのですね。失礼ですが夫君の特徴を読ませていただきますと、ほかにもDVに逆切れなど、「取り柄は何ですか」と問いたくなる人です。浮気はないと思わされてきたのは、あなたを悩まさないためではなくて、家族がいるほうが借金するときに信用されやすいとか、離婚を考える意思や誠意、余裕さえない状態などであったことが、彼の性癖で明らかです。
繰り返します。ギャンブルにおぼれるのは、浮気に劣らずとも勝る、家族への裏切り行為なのです。
人生のリセットにエネルギーを使おう
前出の順子さんは10年間、両家の両親を交え、話し合いと説得を重ねました。それ以外の友人・知人は皆彼から離れ、見放されていたそうです。その都度夫は反省し、更生の誓いを何度も立てたそうで、やはりその都度、彼女は今度こそ本物の誓いだと信じました。
結果は借金が膨らんだだけで、おカネが手に入ると天下を取ったようになり、次の借金のメドが立つまでは廃人同様になる繰り返しだったとか。もも様も夫君に希望をつなぐことは、人生の浪費だと申し上げたいです。
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