2)津軽鉄道のストーブ列車(青森県)
冬の風物詩として、すっかり有名になった「ストーブ列車」。正真正銘の旧型客車が使われている。凸形のディーゼル機関車が旧型客車を牽引する姿は、正に絵になる光景であった。
しかし、旧型客車の老朽化にともない、維持管理のためストーブ列車券(400円)を運賃のほかに徴収しているため、通学生や地元の利用者のために、運賃だけで乗れるディーゼルカーを連結するようになった。さらに、ディーゼル機関車も老朽化のため、たびたび故障するようになり、機関車代用のディーゼルカーが連結される姿も珍しいものではない。このように、厳密な意味での客車列車とは言えない状況が頻発しているのは残念である。
SL列車かと思いきや…
3)真岡鐵道の快速列車(栃木県)
<SL列車運転終了後、下館から真岡まで運転(ディーゼル機関車牽引)>
土休日運転のSL列車「SLもおか」が、1日の運転を終えて下館駅に到着したのち、車両基地のある真岡駅へ戻る際に走る列車。回送とせず、ディーゼル機関車が客車3両と後ろ向きのSLを牽引して快速列車として走っている。SL列車運転日に限って定期的に運行される貴重な客車列車といえる。
4)JR東日本「EL碓氷」(群馬県)
<往路SLの場合は復路、復路SLの場合は往路でEL(電気機関車)牽引>
高崎を基地とする蒸気機関車D51形498号機およびC61形20号機は、「SLみなかみ」「SL碓氷」として土休日限定で運行している。「SLみなかみ」は、水上駅に転車台があるので、上り・下りどちらもSL牽引であるが、高崎―横川間を走る「SL碓氷」の場合は横川駅に転車台がないため、往復のどちらかは、電気機関車またはディーゼル機関車の牽引となる。最後尾にSLがぶらさがった状態で運転される貴重な客車列車である。ただし、毎週のように運転されるわけではないので、運転日は要チェックだ。
無料会員登録はこちら
ログインはこちら