潜入!これが「トワイライト瑞風」製造現場だ 期待の新型豪華列車の"素顔"をのぞいてみた
高い人気を誇った“あの列車”の名称を引き継ぐ豪華寝台列車が、まもなくその姿を現そうとしている。2017年春にJR西日本が投入する「トワイライトエクスプレス瑞風(みずかぜ)」の製造が今、佳境に入っている。
この列車は、川崎重工業と近畿車輛が製造を請け負っている。2月24日、近畿車輛で製造中の車両が報道陣に公開された。先頭・最後尾に設置される展望車のほか、食堂車、ラウンジカー、客車などから構成される10両編成。客車はスイート、ツイン、シングルの3クラスがあり、定員は30人程度だ。
今回公開されたのは、このうちの展望車である。天井まで届く大きな窓を備えたパブリックスペースが設けられる。運転台は客室スペースよりも高い場所にあり、運転台の下にあるパブリックスペースから展望デッキに出ることができる。走る列車の外で風を感じられるのが最大の魅力である。
作業はどこまで進んだのか
かつては最後尾に展望デッキを設置した客車がよく見られた。昭和期に活躍した特急「燕」をはじめ、最近でもJR西日本の「SLやまぐち」号に展望デッキを備えた客車がある。
瑞風もこれを採用した。先頭車両の展望デッキに乗客が立つことは考えにくいので、最後尾車両の展望デッキから外を見ることになるのだろう。
瑞風を製造中の工場建屋に入ると、鋼体はすでに完成しており、さび止め処理が施され、パテが塗られていた。この日は、作業員がパテの研磨作業を行っていた。パテを塗るのは、車両の表面をなめらかにするため。塗装後の車両に微妙な凹凸ひとつ出ることのないよう、「コンマ数ミリまでこだわって研磨しています」(JR西日本)。
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