他方、2018年3月以降のバブル崩壊の可能性を考えるため、さらにバブル崩壊のタイミングを変化させてモデルを推計したところ、2018年3月以降はモデルの「均衡」が変わり、決定係数が大幅に上昇した。2018年3月末に崩壊すると仮定したモデル推計の結果、2017年末に株価が一度「調整」され、その後再び臨界点に向かっていくパターン(均衡状態)が示された。
「2018年2月末までに調整がある」との結果に
つまり、推計結果は短期的なバブル形成・崩壊をとらえるのではなく、長期間のバブル形成・崩壊を予測した(決定係数は0.76程度と、明日にでもバブルが崩壊する場合と同水準であることも興味深い)。もっとも、2018年3月以降にバブル崩壊が予想される新しい均衡のモデルにおいても、足元の株価水準からは短期的な調整が予測されている。短期的な調整(モデルによると2万1000円程度まで下落)を経て、バブルが再形成されていく均衡となっている。
これらを勘案すれば、足元から2018年2月末までに日経平均株価は大幅または小幅な調整のある可能性が高い。ただし、調整が小幅になった場合は、2018年にかけて再びバブルを形成する場合もありそうだ。
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