1口1万円、「小口不動産投資」で何が変わるか 新興企業トップにロングインタビュー
ロードスターキャピタル株式会社は2012年に創業し、不動産関連のコンサルティングや投資事業からスタート。2014年のRenren Inc.の出資以降、不動産特化型のクラウドファンディング事業として「OwnersBook」の運営を開始。不動産投資・賃貸業であるコーポレートファンディング事業と両輪で成長を実現し、2017年9月にマザーズに新規上場を果たす。
役職員は35名。登録・免許は、第二種金融商品取引業、投資助言・代理業、宅地建物取引業、不動産投資顧問業。2016年度は売上高約47億円、経常利益約7億円。証券コードは3482(2017年11月1日現在)。
中規模オフィスへ集中投資
村上誠典(シニフィアン共同代表):まずはロードスターキャピタルの創業経緯を教えていただけますか。岩野社長と森田副社長のお2人で事業を立ち上げられた経緯を教えてください。
岩野達志(ロードスターキャピタル社長):私も森田も、以前はゴールドマン・サックス・リアルティに勤めていた時期がありました。その後、私は別の不動産ファンドに勤めていたのですが、2011年に退職して、それからは1年くらい飲食店を経営していました。2012年に森田が退職することになったタイミングで、一緒に会社を作らないかと声をかけられました。当初、「今は不動産マーケットも良くないし、仕事もないから」とやや躊躇していたんですが、きまじめな森田から「会社を作っておかないとマーケットがよくなったときに動けない」と説かれ、それもそうかと思って会社を作ることにしました。