月収100万シングルマザーが貯金ゼロの理由

毎日の生活は地味なのにおカネが貯まらない

それは、6歳の娘さんの「教育費」でした。その金額はなんと月30万円にも及んでいたのです。そもそも私立小学校に通っているため、学費が高いのですが、それだけでは30万円にはなりません。学校の授業が終わると月曜日から金曜日まで、英会話にスイミング、絵画教室、バイオリン、体操教室と、習い事ざんまい。おまけに、週末は塾通い!と、6歳の子がこなすスケジュールとは思えないほど、ギッシリ詰まっていました。

さらにAさんは仕事が忙しいこともあり、ベビーシッターを頻繁に利用。そのことも、費用がかさむ大きな要因になっていたのです。

ここまで教育費につぎこむ理由を尋ねると、Aさんはこう答えてくれました。「娘に、私が離婚したことをハンデキャップと思ってほしくない。できるかぎりの教育をして、世間から後ろ指をさされないよう立派な人間にしてあげたいんです」と。娘さんのことを心配するあまり、過剰な教育になっているようでした。

高級なマンションに住み、高級外車に乗り、教育費を惜しまないのもすべて娘さんのため。一方で見えないところは削って……。月収の6割以上が家賃と教育費で消えていくのですから、貯蓄をする余裕がないのもうなずけます……。

Aさんの老後は?おカネを3つに分けて考えてみる

子供にいい教育を与えたいと思うのが親心というものですが、子供が小さいうちから教育におカネをつぎこんでしまうと、のちのち起こるライフイベントのおカネがまったく準備できない状態になってしまいます。

もし、このままAさんがシングルのままだとすると、Aさん自身の老後資金の準備もしっかりしておく必要がありますし、Aさんに万が一のことが起きたときに備えて、貯蓄する必要もあります。

Aさんの場合もそうですが、ぜひ一度、おカネを「日々出入りするおカネ」「5年以内に使い道が決まっているおカネ」「将来のためのおカネ」の3つに分けて、それぞれにいくら必要なのかを考えてみましょう。そして、それぞれ別の口座や金融商品、方法で貯めるという仕組みをつくるとよいでしょう。3つのおカネを、1つひとつ説明していきます。

次ページ3つに分けて考えると、なぜ安心なのか
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