環境活動家のウソ八百 リッカルド・カショーリ、アントニオ・ガスパリ著 草皆伸子訳
地球温暖化をもたらすとされるCO2濃度上昇は農業生産を向上させるし、シロクマの頭数や世界の森林面積は実際には増えている。が、環境運動家は怪しい根拠で環境危機の恐怖をあおり、その原因を人間の活動に帰し、地球の容量に対して人口が過剰だとして人間の存在までも否定する。人口抑制を求める動きはマルサス主義や優生学に通じる。また、環境運動の多国籍企業グリンピース、「あまりきれいでないWWF」などは指弾に値し、環境運動を支えるガイア理論なども異教的であり、人間中心の環境運動の構築こそ必要と訴える。
著者はバチカン教皇庁下の大学教授。ローマ・カトリックのシンクタンクの立場で環境問題・運動を論述する。
洋泉社新書y 798円
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