日本とは違う「フランスでの子育て」のリアル CHICO SHIGETAさんの子育て術
「仕事のほうも、1日3、4時間ずつ慣らしながら開始し、打ち合わせなども自宅でしたりと、少しずつ仕事に体を慣らしていくことができました」
CHICOさん自身、周りから「双子以上の赤ちゃんを迎えるカップルは離婚率が高い」という話を聞いていたこともあり、人の手を借りて子育てすることに躊躇はなかったという。
――現在は、どのような子育て態勢になっているのですか?
「もともと、わが家にお手伝いに来てくれている女性がいて、その方を看護師さんとして教育し、ベビーシッターもお願いしていて、8時から15時まで面倒を見てもらっています。私は15時まで仕事をして、それ以降は、子どもたちと過ごす時間にしたり、子どもをあやしながら仕事を続けたりしています。忙しい時には、夫が帰宅してから散歩に連れて行ってもらい、その間に仕事を済ませています。
保育園はどうしようかと考えたんですが、双子だと、だんだん2人で仲良く遊んでくれて楽になってくるという話や、保育園に2人入れるのとシッターさんに預けることを考えると、このまま小学校に上がるまで自宅で見てもらったほうが料金的にもさほど変わらないし、メリットが多いな、という結論に至りました」
育児書は読んでいない
――教育法や子育てなどの指標にしているものはありますか。
「授乳1つにしても、ああするべき? こうするべき?と、あれこれ戸惑った時期もありました。でも、小児科の先生に言われた言葉で迷いがずいぶん晴れたんです。
それは『これから周りの人がいろんなアドバイスをしてくると思うけれど、あなたたち夫婦が心から子どもたちにしてあげたいと思うことをしてあげてください』というものでした。また、『いろいろ不安に思っても、赤ちゃんと対話すれば絶対に何を欲しているかわかるから』と言われて、そうするようにしたらだんだんと、本当にわかるようになってきたんですよね。
教育方針に関しては、2人の子たちがこれから生きていくのは大変な世界だけれども、好奇心を持って夢を描ける子たちに育ってくれたらいいな、という希望があるくらいで、実は育児書なんかも一冊も読んでいないんですよ。毎日慌ただしすぎて、育児書というものがあること自体忘れていましたし、読む時間もないですしね(笑)」
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