
一通り見渡せる範囲の車両内を見学し、上を見上げたところ、さらに小高い丘の上に車両が鎮座しているのが見えた。あんなところにも車両が!?と気づいたときにはもう引き返さなくてはならない時間。そのうえ、一緒に来た女友達はあまり鉄道に興味がなく、すでに不機嫌だったため、泣く泣く帰ったのだった。
そして今回、4回目の訪問となるポッポの丘。今年4月にも鉄道雑誌のルポで訪問したのだが、そのときにはなかったはずの23両目の車両が……?
すべての疑問をぶつけるべく、「ファームリゾートISUMI 鶏卵牧場」の村石愛二社長にインタビューをさせてもらった。
最初は鉄道に興味はなかった
――あの、気のせいでなければ、車両増えてますよね?

「そうですね。今年2月に引退した箱根登山電車モハ2形110号を、5月14日から9月末までこちらで期間限定で公開していたんですよ。もともとの譲渡先への移動予定日が決まるまでは、継続して車内公開しています」
譲渡先は、鉄道車両を敷地内に集めていることで有名な埼玉県のほしあい眼科。現在、置き場所が確定するまでポッポの丘で一時預かりしているそうだ。
――そうだったんですね。今年初めに箱根で乗ったばかりの車両が、いきなり千葉県の丘の上にいたので驚きました。村石社長も、やはり鉄道車両が好きで収集されているのでしょうか?
「いやいや。鉄道は最初はそんなに興味なかったんですよ。この土地は横浜から来た夫婦が養鶏場をやっていた場所で、ここを買わないか?と持ちかけられ、じゃあ買って牛でも飼おうかと道を作って整備したのですが、使っていない状態でした。もともと、うちは畜産業者なので。その数年後の2010年8月、いすみ鉄道の鳥塚亮社長と知り合いになり、鉄道車両を売っているが買わないか、という話をされたんです」
――鉄道に興味がないのに、突然買われたんですか?
「値段は約200万円。ちょっと整備すれば動くよ、と鳥塚社長に言われて(笑)。車を買うと思えば、買えなくないな、と思ったんですよ。それがいちばん最初に買ったいすみ204でした。置き場所はあったわけで。その後、何かに利用できるかも?と思ったんですよね。メンテナンスのことなどまったく考えてなかった」
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