五輪決定で過熱する、”東京ホテル戦争” マリオット、アンダーズなど外資が虎視眈々と拡大を狙う

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五輪決定で競争に拍車

ほかの外資系ホテルの動きも活発になっている。来年、森ビルが運営を手掛ける虎ノ門ヒルズにハイアット系のアンダーズ東京がオープンするほか、シンガポールを本拠とする高級ホテルのアマンリゾーツが千代田区大手町に初進出する。

ウェスティンやシェラトンなどのブランドを持つスターウッドホテル&リゾートは、「(自社の最高級ブランドである)セントレジス、あるいは(デザイン性の高い)Wの東京進出に向けた交渉がかなり煮詰まっている」と明かす。各社が狙っているのも、やはり訪日外国人の顧客獲得だ。

折しも、20年の東京五輪開催が決定。開業準備を進める外資系ホテルの多くは、五輪の招致もある程度計算に入れていた、と業界関係者は読む。また、訪日外国人の獲得を狙うのは、帝国ホテルやホテルオークラ東京、ホテルニューオータニをはじめとした国内の老舗も同じだ。

今後、ホテルの増設や改装の動きが加速するのは間違いない。

(撮影:大澤 誠 週刊東洋経済2013年9月21日号

山川 清弘 「会社四季報オンライン」編集部 編集委員

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やまかわ・きよひろ / Kiyohiro Yamakawa

1967年、東京都生まれ。91年、早稲田大学政治経済学部経済学科卒業。東洋経済新報社に入社後、記者として放送、ゼネコン、銀行、コンビニ、旅行など担当。98~99年、英オックスフォード大学に留学(ロイター・フェロー)。『会社四季報プロ500』編集長、『会社四季報』副編集長、『週刊東洋経済プラス』編集長などを経て現職。日本証券アナリスト協会認定アナリスト、日本テクニカルアナリスト協会認定テクニカルアナリスト。著書に『世界のメディア王 マードックの謎』(今井澂氏との共著、東洋経済新報社)、『ホテル御三家 帝国ホテル、オークラ、ニューオータニ』(幻冬舎新書)など。

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