衆院選、各党代表は「どの駅前」で演説したか

一番多かった駅は都内や大阪ではなかった

大阪・梅田と並び、4党の代表が演説を行ったのは博多駅前。公明・共産・維新・社民の4党代表が訪れている。福岡のターミナルとしては、新幹線をはじめとするJR各線が集結する博多駅とともに、九州最大級の繁華街といわれる天神に位置する西日本鉄道の西鉄福岡(天神)駅があるが、同駅付近では希望・公明・立憲・社民の4党代表が演説している。ただし、博多駅の場合は各党とも「博多駅」だが、西鉄福岡駅付近の場合は駅ではなく「天神ツインビル前」または「天神イムズ前」と商業施設の名前で告知していた。

4党以上の代表が演説に訪れた「駅前」は以上の6カ所。東北・関東・関西・九州と各地方の代表的な駅がおおむね顔をそろえているが、入っていないのが北海道と中京圏だ。たとえば北海道の場合、札幌駅付近で演説を行ったのは立憲の枝野代表のみで、同市内で演説を行った自民・希望・共産は地下鉄を除けば駅周辺以外の場所がほとんど。また、中京圏の中心といえる愛知県内では、自民・希望・共産・立憲の4党代表が計12カ所で演説を行っているものの、地下鉄を除けば駅前は名古屋、金山、太田川の3カ所だ。

「駅前率」が高かった党は?

これに対し、たとえば東京都内の場合、各党代表が演説を行った計47カ所のうち36カ所が駅前。大阪府内も、維新の松井代表が各地を細かく回っているため「駅前率」はやや下がるものの、計57カ所中27カ所が駅前だった。当然ながら各選挙区の情勢にも左右されるものの、「人が集まる場所」が駅前であるかどうかの指標とみることもできそうだ。

ちなみに、各党代表ごとに見た場合「駅前率」がもっとも高かったのは共産の志位委員長で、期間中に行った街頭演説などのうち90.9%が駅前。次いで立憲の枝野代表が86.7%で、この2人が特に駅前・駅周辺での演説が多かった。志位委員長は各地方の代表的な拠点となる都市、枝野代表は首都圏や近畿などの都市部を重点的に回っており、これが「駅前率」の高さに結びついているといえるだろう。

終盤は全国的に天候不順が続いた中、各党が激戦を繰り広げた今回の衆院選。各党の活動の中でも、代表の街頭演説は特に注目される大きなイベントだ。全国各地の駅前などで繰り広げられた訴えは、有権者にどのように響いただろうか。

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