ノーベル医学賞「体内時計研究」の意外な功績 特定の遺伝子が果たす役割を解明

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ロスバッシュ氏は、この3人組が900万スウェーデン・クローナ (110万米ドル) に値するノーベル賞を受賞したという知らせは「少し衝撃的」であると述べた。

同氏はロイター通信に対し「息を呑んだんだ、文字通り。深い眠りから目を覚まされ、衝撃的だった」と語った。そして次のように続けた。「基礎科学にとっては素晴らしいことだ。まだ実用面でとても大きなインパクトを与えているわけではなく、本当にとても基礎的な発見だが...このような基礎的な成果に注目が集まるのは良いことだ」。

キイロショウジョウバエを使った研究で成果

科学者らは、1960年代と1970年代には既に、体内時計遺伝子という概念について熟考を重ねていた。

そして1980年代半ばになり、この3人の科学者が、キイロショウジョウバエを使って正常な日々の生物学的リズムを制御する遺伝子を分離し、この遺伝子が、細胞内で夜間に蓄積し日中に分解されるタンパク質をどのようにエンコードしているのかを示した。

さらなる研究により、複雑系の中の他の遺伝子の役割も明らかになった。現在では医師は不規則な睡眠あるいは就労パターンをもつ人々、また夜遅くまで起きている子どもたちにとって、こうした毎日の周期が与える影響について、より注意を払うようになっている。

「我々は、自分の時計に従わないことによる影響について、更にもっと学び続けている」とノーベル委員会の委員であるクリスター・ホッグはロイター通信に語る。「体内時計にいつも従わなければ何が起こるだろうか? その点に関する医学研究は進んでいる」。

医学賞は、ノーベル賞の中で毎年一番初めに授与される。科学、文学、そして平和に対する功績に与えられるこの賞は、ダイナマイトの発明者でビジネスマンであったアルフレッド・ノーベルの遺志により創設され、1901年から授与されている。

ノーベル医学賞の受賞者には、ペニシリンを発見したアレクサンダー・フレミング、そして異なる血液型を発見して安全な輸血を行うための道を開いたカール・ラントシュタイナーら、科学界の偉人が含まれる。

ノーベル賞は、後になってから判明したことによって、その誤りが露呈することもある。例えば伝染病との闘いを助けたものの、後に環境への有害な影響により禁止された化学物質であるDDTの発見に対する1948年の授与など、論争と無縁だったわけではない。

(取材:ニクラス・ポラード、ベン・ハーシュラー、追加取材:スコット・マロン、アナ・リングストロム、サイモン・ジョンソン、ダニエル・ディクソン、ヘレナ・ソダーパルム、ヨハネス・ヘルストロム、編集:ガレス・ジョーンズ)

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