小池氏「出る」「出ない」狂騒曲に広がる虚しさ 「ブームに希望はない」と叫ぶ安倍首相も焦る
小池劇場も面白可笑しく報じるスポーツ紙の見出しで秀逸だったのが「緑のたぬき」だ。もちろん、"百合子グリーン"の衣装をまとい、ややたれ目のとぼけた表情で枯れ葉を小判に見せるようなマジックを駆使する小池氏の「あだ名」だ。誰もが知るそばとうどんのインスタント食品のコマーシャル「赤いきつねと緑のたぬき」からとったもので、そうすると「赤いきつねは誰?」となる。風貌からは小泉氏だが、裏の仕掛け人は小沢氏だろう。ただ、「今後の経過次第では『狐と狸の化かし合い』にもなりかねない」(小沢氏側近)との声もある。
小池氏は選挙戦の政策的な争点に原発ゼロと消費税凍結を打ち出した。「原発ゼロなら自民党を追い詰められる」(小泉氏)ことに加え「消費税凍結」は首相の「使途見直しによる増税」への対立軸となり、有権者のポピュリズムにも訴えられる。もちろん、「エネルギー確保は?財政再建は?」という疑問や不安も伴うが「選挙戦はキャッチコピーの勝負、理屈っぽい訴えは聞いてもらえない」(選挙アナリスト)のが実態だ。「郵政民営化」や「政権交代」という"シングルイシュー"で選挙に大勝した小泉、小沢両氏の戦法を小池氏も踏襲しようとしているように見える。
今年の漢字は「希」で流行語大賞は「希望」?
小池劇場の副産物として年末恒例の流行語大賞には本命視されてきた「忖度」に「希望」が並ぶことになりそうだ。さらに「今年の漢字」には「希」が本命に躍り出たとの解説もある。しかし「ブームがすたれば国民の熱気も冷め、スターも表舞台から去る」のが政界の常。
「希望という名のあなたをたずねて 遠い国へとまた汽車にのる」…。東大闘争やあさま山荘事件で揺れた半世紀近く前の1970年ごろに大ヒットした「希望」の歌い出し。続くサビは「けれど私が大人になった日に だまってどこかに立ち去ったあなた」だ。大衆受けを狙った耳に心地よい政策や、わかりやすいキャッチフレーズの陰で、政界特有の"裏切りの連鎖"が続く今回選挙戦に有権者がどう反応するのかは、まさに、ふたを開けるまで分からない。
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