小池氏「出る」「出ない」狂騒曲に広がる虚しさ 「ブームに希望はない」と叫ぶ安倍首相も焦る

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これに対し、与党からも「小池出馬論」が相次ぐ。首相とともに「選挙戦の顔」となる小泉進次郎自民党筆頭副幹事長も、「運動靴とヒールを使い分けるのではなく、分かりやすく1つの靴を履いていただきたい」と挑発した。「出馬すれば『都政放り出し』、出なければ『敵前逃亡』と攻撃する」(自民選対)という逆襲戦略を念頭に置く対応だが、与党幹部たちには「本当に出られたら困る」という本音も隠せない。

解散直後の9月28日午後3時半過ぎ、カメラの放列と取材記者で満員の日本記者クラブ会見場で会見した小池氏は、「国政に戻るのではないかと、(報道が)にぎわっているが、今の国会が変わらない限り、都政でしっかり頑張る。でなければ同じことをまた繰り返すだけ」と出馬を否定した。ただ、「国会が変わらない限り」と条件を口にしたことや、その後も完全否定は避けているため、出馬をめぐるメデイアの憶測報道は過熱するばかりだ。

小池氏の最終決断のタイミングは現在開会中の都議会の会期が終わる5日夜か翌6日との見方が多い。ただ、それでは衆院選公示(10日)の直前だけに、希望の党幹部の間では2日に予定される同党第1次公認候補者発表に合わせての意思表示を求める声も少なくない。その後にずれ込む見通しの民進党離党組を中心とする第2次公認決定にも小池氏の出馬の有無が重要な前提条件となるからだ。

「3都物語」で大阪、愛知知事との連携表明

小池氏は9月30日、大阪に出向き、松井一郎大阪府知事と大村秀章愛知知事との3者会談を行い、太平洋ベルト地帯を形成する3大都市の連携により「地方の大改革で国政を変える」ことを確認した。いわゆる「3都物語」というわけで、小池氏の仕掛けに松井、大村両知事が応じたとされる。

ただ、小池氏の狙いは日本維新の会代表でもある松井氏との「共闘」協議だったとみられ、松井氏との間で「双方の地元では候補者調整で協力する」という戦略的互恵関係で合意した。3者会談後の記者会見では当然、小池氏の出馬問題に焦点が当たったが、「二足の草鞋」を実践してきた松井氏の「(3人のうち)誰かが 立候補したら3都物語がウソだったことになる。あり得ない」との発言に、小池氏はうなずきもせずに首を傾げてみせた。

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