親の介護施設を決める際のチェックポイント 大切な人の「終活」を悔いのないように
「5種類の高齢者施設」の何に注目すべきか
私は昨年、母を亡くしました。娘である私と、私の息子(母からすれば孫)とも仲がよく、よく食事も一緒にしていましたが、母は元気なときから「介護が必要になったら高齢者施設に入りたい」と言っており、実際に介護が必要になってからも、その思いは変わりませんでした。
高齢者施設もさまざまで、主に「5つの種類」があります。このうち、私たち親子が候補にしたのは、最期のときまで介護が受けられる「介護付き有料老人ホーム」です。
私は母のために、一緒に4つの介護付き有料老人ホームを見学しました。
特にチェックしたのは、「介護の質」です。入居者1人当たり何人の介護・看護職員が配置されているかは、施設によって異なります。介護保険では「入居者3人に対し、介護職員・看護職員1人」を人員配置基準としており、これを上回ると手厚い人員配置といえます。
また介護職員などの勤続年数が長いこと、ベテランと若いスタッフがバランスよくそろっていることが望ましいと考え、見学の際には質問しました。離職率が高い施設ということは働きにくいということであり、慢性的な人手不足になるようでは困るからです。また、スタッフの方が変わってしまうことで、慣れた頃に新しい人になると、本人は緊張もし、気も使うことになります。相性もあるでしょう。
無料会員登録はこちら
ログインはこちら