親の介護施設を決める際のチェックポイント 大切な人の「終活」を悔いのないように

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施設入居をいやがっている様子はありませんでしたが、それなりに勇気や覚悟がいったことを知り、娘として複雑な思いがしたものです。しかし、入所後は体調もよくなりましたし、お友達もでき、趣味も楽しんでいた。心穏やかな日々を送ったのだと信じています。

読者の皆さんは、おカネがどの程度かかったのかお知りになりたいと思います。介護費用の一部負担金、光熱費、美容代や、お医者さんにかかった費用(内科や眼科など)すべて込みで、月当たり17万円程度。2年ほどでしたので、一時金を除いて400万円くらいでした。食費などの生活費から終日介護をしていただいてのこの金額なら、十分納得いくものだったと思います。

健康で快適に暮らせる施設に入りたい!

母のお話をさせていただきましたが、もし自分が介護を必要とする状態になったり、自分で身の回りのことをするのがしんどくなったりしたら、どこにどう暮らすか。そのときのことを考え、準備しておくことも大事な「終活」です。

私にも、皆さんにも、いつか自立した生活が困難になるときがきます。そのとき、どうするか。たとえば、自分のことはできても食事や掃除などが負担という状態になった場合。その場合はホームヘルパーさんなどを雇って家事を手伝ってもらおうと思っています。自宅での生活を続ける、ということです。

また、夫に先立たれて独りになる可能性もあります。その場合、ある程度の年齢になったら、身体が元気でも、有料老人ホームに入るかもしれません。なぜかというと、高齢になってから自宅(一戸建て)に一人暮らしは不安ですし、息子も心配でしょう。施設に入れば防犯面は安心ですし、「上げ膳据え膳」で暮らせたら、それはそれでいいかも、と思います。

私も将来、終(つい)の住処(すみか)として介護付き有料老人ホームを選択する可能性があります。母の体験を通じて、それはなかなかいい選択だと考えていますし、居心地がいい施設をしっかり選びたいと思っています。

最近、見学した施設の中ですばらしいと思ったのは、ソニー・ライフケアの介護付き有料老人ホーム「ソナーレ浦和」でした。見学して感じたのは、入居者の心身の健康と快適性が細部にわたって考えられていること。高齢になると睡眠に悩む人が多くなりますが、このホームでは睡眠から健康をサポートするため、ドイツ製の介護ベッドを採用、一人ひとりの体圧を測定してマットレスをカスタマイズするなど、医学的・科学的根拠に基づいて睡眠をマネジメントしています。

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