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制服の次に来た「体操着ディズニー」の真相 高校生の奇抜ファッションに込められた意味

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  • 原田 曜平 芝浦工業大学デザイン工学部UXコース教授
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なぜ体操着でディズニーに行ったのか尋ねると、「初めて3人で写真撮ったのが体操着で、原点に帰ろう! みたいな感じで決めました」とのこと。加えて、「だいたいSNSを見ても、ディズニー当日も、高校生の大半は制服やペアルックが多かった。そんな中で体操着は同じディズニーの写真でも他の人と差が出せるなと思った」という。

体操着は同じディズニーの写真でも他の人と差が出せるアイテムだ(写真:研究員提供)

「他の人との差」を意識した理由として「目立って声をかけられたかったし、「写真撮ってください」って言われたかった。あとは笑ってほしかった。今回、女子高生100人と写真を撮るって目標でディズニーに行ったこともあって、写真撮るきっかけをつかめる面白い服装も意識しました」とユーモアたっぷりに答えてくれた。

Aくんたちにとって、体操着は学年ごとに決められたカラーのせいもあってダサいものだったそうだ。そこで、そのダサさをあえて強調させようと、シャツをズボンの中に入れて、わざとみんなが履きたがらない学校指定の白ソックスを履いたという。Aくんたちの“体操着ディズニー”では、何かと「あえて」や「わざと」がポイントになったようだ。

彼はディズニーパーク内ではInstagramのストーリー機能(投稿から24時間経過すると自動的に写真が消える機能)で投稿を続け、翌日に普通の投稿を行なった。そのわけを聞くと、「パーク内では今の状況を載せておこうという思いでストーリー機能を使って、帰ってからいちばん服装が映える写真を選んで振り返りの意味で投稿した」という。彼の投稿には多くの反応が寄せられ、Instagram以外のSNSでもAくんたちの体操着ディズニーが話題に上がったという。

インタビューの最後に体操着ディズニーの感想を聞くと、「とにかく注目されるし、俺たちの体操着姿を見た瞬間に笑ってくれたり、一緒に写真をお願いされたりした。高校最後の良い思い出になった。体操着ディズニーやってよかった!」と答えてくれた。

思わず2度見してしまう度肝を抜く写真

前回は一色コーデで揃えていたが、今回は…(写真:研究員提供)

次に話を聞いたのは、3月まで県立の女子高に通っていたBさん。ディベート部に所属する彼女は、人前で堂々と白熱したディベートを展開したりする。教室ではクラスメイトから「うるさい!」と言われてしまうほど明るく活発で、笑顔が絶えない、誰とでも自然と仲良くなれるコミュ力(コミュニケーション能力)高い系女子高生だ。Aくん同様、BさんのInstagramにも思わず2度見してしまう度肝を抜く写真が投稿された。

3月中旬、高校生の間にしかできないことをしようと、ディベート部の同級生2人と体操着・地元の名産品の被り物・ヒヨコのポシェットというスタイルでディズニーランドに出かけた。

実はこの3人でディズニーランドに行くのは2回目。前回3人でディズニーランドに行った際には全身青、黄色、ピンクのパニエやパーカー、サングラスでそれぞれが一色でコーディネートを揃えていた。

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【パニエを着ていったものの…】

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