JTB 、民泊にも参入する「第3の創業」の衝撃 業界トップは課題解決モデルに脱皮できるか
「目指すのは課題解決型への転換、第3の創業だ」ーー。大手旅行会社ジェイティービー(JTB)の髙橋広行社長は熱く語る。
同社は9月21日にパナソニックとヤマトホールディングスと提携し、訪日外国人観光客が手ぶらで、旅行や観光ができる「ラゲッジ・フリー・トラベル」を2018年1月より開始すると発表。9月11日には民泊を手掛けるベンチャー企業の百戦錬磨(仙台市)に資本参加し、民泊への本格参入も開始した。
同社はこうした事業を社会課題の解決(ソリューションモデル)と位置付け、取り組みを加速させている。
12年ぶりに大規模な組織再編へ
こうした新事業の開始と同時に進めているのが、2018年4月に控えるグループの大型再編だ。JTBは2006年に首都圏や東海など地域会社に分割したが、今回は各社を本体に吸収合併し、”One JTB”として組織を再編。各社に分散する事業を個人、法人、グローバル(訪日や海外間)という3つのビジネスユニットへと組替えを行う。
改革を主導するのは2014年にトップに就任した髙橋広行社長だ。
JTBは1912年に創業、元々は国鉄のチケットを代理販売する事業を手掛けていた。
今は「旅行会社」とされている業界が、かつて「旅行代理店」といわれていたのはこうした代理販売モデルに由来する。
その後、1960年代後半からパッケージツアーの販売を開始。宿泊施設や航空会社との強固な関係、国内最大の店舗網を擁する圧倒的な規模を生かし、パッケージツアーの販売で成長を遂げた。現在の取扱高は約1.6兆円と国内では断トツ、世界でも有数の規模を誇る。
ただ、近年はOTA(オンライン旅行会社)に大きな差をつけられている。1996年に米マイクロソフトの一部門として創業し、独立した米エクスペディア。2006年にオランダのOTA、ブッキングドットコムを買収した米プライスライングループはいずれも、8兆円前後の取扱い高を誇る。
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