いざとなったら会社は売ろう! 岡本行生著
中小企業の社長のための実践的でわかりやすいM&A解説書。
日本ではネガティブにとらえられがちなM&A、特に会社売却は、むしろ社長にも社員にも多くのメリットがあり、十分検討に値する選択肢だということが、まず多くの事例とともに紹介される。
そして、会社売却には周到な準備と時間的な余裕が大切なこと、単なる「仲介者」でなく、売り手側の立場に立ち、自社の「見えない価値」や「将来の収益」も織り込んで高く評価、交渉してくれる「専門家」を探すこと等、成功に導く秘訣が盛り沢山に示される。
この分野には、顧客よりは自分たちの短期的な利益追求に貪欲な「勘違いした専門家」が多いだけに、真の意味で長期的な「顧客志向」のアドバイザー探しは重要といえよう。いざというときに「会社を売る」という選択肢を持っているかどうかで、経営も大きく変わる。きちんと押さえておきたい内容だ。(康)
ダイヤモンド社 1500円
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