iPhoneより3代目ウォッチに注目するべきだ 「スマホ中心の生活」に変化が起こる

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Apple Watch Series 3は、スマートフォンを持たず、これまでの携帯電話通信で楽しんできた多くのことを手首だけで実現し、スマホなしの時間という現在のライフスタイルに逆行するような瞬間を演出してくれる。

スマホを持たず、スマートウォッチだけで生活する未来も、かなり現実的な予想になってきた。ただし、現段階では、やはりiPhoneを持たないライフスタイルは成立しないだろう。バッテリーの問題だ。

連続通話時間は、たった1時間・・・

Apple Watch Series 3は、iPhoneとのペアリングを前提として、18時間の持続時間を実現している。しかし、セルラー通信での連続通話時間となると、1時間とぐっと短くなる。また屋外でGPSを利用しながら通信をする場合、持続時間は4時間になる。

つまり、スマートフォンのように、アプリ利用と通信をしながら1日バッテリーを持たせることは、現段階では不可能だ。

ただし、これはもはや、バッテリーの性能向上や、プロセッサーやモデムの省電力性の向上など、将来の技術的な進歩で解決できる問題だ。

Apple Watchは音声アシスタントSiriや、アプリでの機械学習モデルの実行など、人工知能を生かしたアプリやサービスの最も身近な拠点になっていく。スマホを持たない未来に何が起きるか、Apple Watch Series 3のセルラー版で体験しておかない手はないだろう。

松村 太郎 ジャーナリスト

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まつむら たろう / Taro Matsumura

1980年生まれ。慶應義塾大学政策・メディア研究科卒。慶應義塾大学SFC研究所上席所員(訪問)、キャスタリア株式会社取締役研究責任者、ビジネス・ブレークスルー大学講師。著書に『LinkedInスタートブック』(日経BP)、『スマートフォン新時代』(NTT出版)、監訳に『「ソーシャルラーニング」入門』(日経BP)など。

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