iPhoneより3代目ウォッチに注目するべきだ

「スマホ中心の生活」に変化が起こる

筆者がApple Watch Series 3がセルラー対応したことに注目した理由は、スマートフォンが創り出してきたわれわれの日常や習慣を、大きく変化させる可能性があるからだ。

Apple Watchは2014年にiPhone 6とともに発表された、iPhoneと組み合わせて利用できるスマートウォッチだ。つねに手首に着けていることから、日常やスポーツの際の距離や心拍数を計測でき、健康を意識できるテクノロジーとしての側面が強い。

2016年にはApple Watch Series 2が登場し、GPSを内蔵してジョギングやウォーキングなどの日々の運動の計測をより快適に行えるよう進化した。しかしそれでも、iPhoneのアクセサリとしての側面が強く、外出先ではiPhoneがなければ、ネットに頼るアプリや、Siriの利用はできなかった。

今回発表されたApple Watch Series 3は、「iPhoneのお供」というキャラクターに変化の兆しを与える、非常に重要な新製品となる。その理由は、iPhoneに頼らなくても、セルラー通信、つまりLTEでインターネットに接続することができるようになった点だ。

第3世代で大きな進化を遂げる

イベントでは、湖の上でパドルボートを漕いでいる人と 手首を近づけなくてもクリアに音声通話できる様子が披露された(筆者撮影)

Apple Watchはこれまで、iPhoneとBluetoothで接続するか、既知のWi-Fiに接続することで、通信手段を得ていた。もちろんワークアウトなどのアプリはよいが、現在スマートフォンで利用する多くのアプリや音声認識は、iPhoneを経由するネット接続がなければ利用できなかった。

それでも、Apple Payに対応していたため、通話やメッセージを諦めれば、Apple Watchだけで外出し、ジョギングを計測し、水を買って帰ってくる、あるいは帰りは電車やタクシーを利用する、といった体験を創り出すことができた。

ジョギングをする人ならわかると思うが、iPhoneをポケットに入れるか入れないかで、運動する際の快適さがまったく違う。iPhoneを持たなくても、アプリの機能が利用できる時間は、Apple Watchが創り出した特別な時間だったのだ。

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