アマゾン「第2本社」が作られるのはここだ!

ニューヨーク・タイムズ紙が独自に選考

そして、入札合戦こそ、アマゾンが望んでいるものであることは明らかだ。同社は候補地に対して、州や地域や市のレベルで、どんなインセンティブが提供できるか具体的な情報を提供するよう求め、それを承認するまでにどのくらい時間がかかるかも尋ねている。アマゾンは提供した資料の締めくくりとして、これが「競争的なプロジェクト」であると強調している。

デンバーとワシントンは、すでに候補地として手を挙げている。デンバー市長のマイケル・ハンコックは、この「莫大な可能性」にワクワクしており、経済開発のパートナーと話を始めたところだと言う。ワシントンとその郊外のバージニア州ラウドウン郡も、熱心な様子だ。

しかし、ワシントンの土地は高価で、どんどん入手が困難になっている。そして、その郊外にあたるバージニア州北部は、シアトルの街中の都会的な場所で育ったアマゾンには縁がなさそうだ。

ワシントン、ごめんなさい。

そして勝利を獲得するのは…

デンバーとそこから40分離れたボールダーは、周辺環境のよさと比較的安めの住宅コスト、そして近隣の大学からテクノロジー系人材の供給が得られることにより、すでに多数のスタートアップ企業が集まり始めている。グーグル、ツイッター、オラクル、IBMなどの大手テクノロジー企業もデンバーやボールダーにオフィスを構えている。

デンバーは最大規模の都市よりも速いペースで、大卒者を集めている。この地域には、サンフランシスコやシアトルなどにあるよさ、たとえばアウトドアのレクリエーション、地ビールメーカー、多様性やそれを受け入れる文化(アマゾンはこの点を基準とすることを明記している)などがある。しかも、生活にかかるコストがまだ低いので、大都市から逃れた人がそれを理由に流入している。アマゾンも、その流れに乗るとよいのではないか。

(執筆:Emily Badger, Quoctrung Bui, Claire Cain Miller、翻訳:東方雅美)
© 2017 New York Times News Service

ビジネスの人気記事
トピックボードAD
関連記事
  • 新競馬好きエコノミストの市場深読み劇場
  • 就職四季報プラスワン
  • ソロモンの時代―結婚しない人々の実像―
  • 今見るべきネット配信番組
トレンドライブラリーAD
アクセスランキング
  • 1時間
  • 24時間
  • 週間
  • 月間
  • シェア
トレンドウォッチAD
地銀 最終局面<br>首相が追い込む崖っぷち

遅々として進まなかった地銀再編。しかし菅義偉首相は明確に踏み込みました。全国の地銀はどう動くのか、現状を徹底取材。今後起こりうる地銀再編を大胆予測。さらにビジネスモデルや行員の働き方にも注目し、地銀が生き残る道について探りました。

東洋経済education×ICT