北朝鮮名物アナ、核実験発表で再び表舞台に

テレビ放送に初登場したのは1971年

9月4日、ピンク色の伝統衣装チマ・チョゴリに身を包み、晴れやかな笑顔で生き生きと、北朝鮮が3日実施した核実験のニュースを伝えたのは、李春姫(リ・チュンヒ)アナウンサーだ。写真は都内で3日撮影(2017年 ロイター/Toru Hanai)

[ソウル 4日 ロイター] - ピンク色の伝統衣装チマ・チョゴリに身を包み、晴れやかな笑顔で生き生きと、北朝鮮が3日実施した核実験のニュースを伝えたのは、李春姫(リ・チュンヒ)アナウンサーだ。

同日の国営テレビで、彼女のトレードマークとなっている大げさな抑揚を用いて、李氏は、今回の水爆実験は「完璧な成功」であり「核軍事力の完成に向けた」重要な一歩だと発表した。

74歳で孫がいる李氏は、国家的英雄との評価を受けている。演劇からキャリア転換し、朝鮮中央放送のテレビ放送に初登場したのは1971年だった。

他のアナウンサーとは常に一線

怒りを込めて西側を非難するにせよ、北朝鮮政権の功績や最高指導者の強さを称賛するにせよ、李氏のドラマチックなアナウンスぶりは、他のアナウンサーとは常に一線を画してきた。

「北朝鮮の強硬路線を表明するうえで、完璧な人物だ」と、脱北して今は韓国で暮らす北朝鮮の元政府高官Ahn Chan-il氏は語る。「金日成主席は李さんのアナウンスを通じて、国民の人気を得た。彼女は金日成時代を『口』で支えたと言えよう。彼女はまるで金日成時代がいまも続いているかのように錯覚させる」

普段、韓服と呼ばれる伝統衣装を着用している李氏は、より柔らかな側面も見せたことがある。

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