土星探査機カッシーニ、9月15日に任務終了へ 数多くの画期的な発見
[ワシントン 29日 ロイター] - 土星の周回軌道上を初めて航行した探査機カッシーニが、9月15日に13年間にわたる任務を終える。
この日のミッションは、22回にわたった土星の輪への最後の突入。その後大気圏に入って燃え尽きる最後の瞬間まで、データを地球に送信し続ける。
2004年7月に始まった探査により、土星に季節の変化があることや、衛星タイタンが原始地球に類似していること、衛星エンケラドゥスには全体にわたる海があり、氷の雲が噴出していることなど、数多くの画期的な発見がもたらされた。
米航空宇宙局(NASA)は、カッシーニの燃料が少なくなっていることから、タイタンやエンケラドゥスなど固有微生物の生命を育む可能性のある衛星との衝突を避けるため、土星に突入させて破壊する方針を取った。これは、カッシーニ内で生きている地球の微生物が衛星を汚染して将来の研究を阻害しないための措置という。
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