夏の怪談、「暴走するゾンビプロセス」の恐怖

ゲームで遊んでいるわけではありません

ぼへちゃんの開発したシステムにちょっとしたトラブルが発生しています。動いていないプログラムが大量にあって、それがメモリを圧迫しているようです。

複数の中央演算処理装置(CPU)やコアを有効に生かして大量の処理をさばくために、プログラム(専門用語で「プロセス」と言います)を複数起動して、同時処理をさせることがよくあります。

この複数起動ですが、自動的に行うように作ることもできます。たとえば、ユーザーのリクエストを受けたら自動的に自分のコピーを起動して、実処理はそのコピーにやらせる。処理が終了したらプログラムも終了させる、ということができます。

ところが、何かの拍子にこのプログラムがうまく動かなくなり、起動しっぱなしになってしまうことがあるんですね。つまり次々と自分のコピーを作って、それが終了せずに起動されたままになってしまう。こうなるとメモリを食いつぶしてしまい、コンピュータがうまく動かなくなってしまいます。

ぼへちゃんのシステムで発生した問題もこれが原因のようです。こういう起動しっぱなしになって正常に動いていないプロセスのことを「ゾンビプロセス」というのですが、ITエンジニア間ではよく「ゾンビ」と略して呼ばれます。

こうしたゾンビプロセスを強制終了する方法はあるのですが、「ゾンビを殺さないとダメだね」とか「ちゃんとゾンビだけ狙い撃ちするように気をつけてね(つまり、誤って正常に動いているプロセスを強制停止させないでね、ということです)」とか、はたで聞いているとゲームで遊んでいる会話にしか聞こえません。ITエンジニアがこんな会話してても、遊んでいるとは思わないでください。

ビジネスの人気記事
トピックボードAD
関連記事
  • 最新の週刊東洋経済
  • ブックス・レビュー
  • 就職四季報プラスワン
  • 映画界のキーパーソンに直撃
トレンドライブラリーAD
  • コメント
  • facebook
-

コメント投稿に関する規則(ガイドライン)を遵守し、内容に責任をもってご投稿ください。

ログインしてコメントを書く(400文字以内)
アクセスランキング
  • 1時間
  • 24時間
  • 週間
  • 月間
  • シェア
トレンドウォッチAD
電池開発でノーベル化学賞<br>吉野彰氏が示した「危機感」

受賞会見とともに、リチウムイオン電池の開発の歴史と当事者の労苦を振り返る。世界の先頭を走ってきた日本も、今後および次世代型の市場では優位性が脅かされつつある。吉野氏率いる全固体電池開発プロジェクトに巻き返しの期待がかかる。