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「石つぶて」で名も無き人に光をあてたかった 外務省の腐敗に斬り込んだ清武英利氏が語る

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――警察に関して言えば、捜査技術の伝承という面で、60歳代後半から70歳の、いわゆる団塊の世代が大量退職した影響はありませんか。

ありますね。団塊の世代の人たちが得た、捜査技術や職人の技、あるいは人脈がうまく(現役世代に)継承されていないという問題は、もっと真剣に考えられてもいいのではないでしょうか。

人脈という意味では、携帯電話の中に何百人連絡先があっても、じゃあずっと付き合ってくれる人、本当の情報を教えてくれる人は、どれだけいるの?って聞かれると、少ないんじゃないでしょうか。それでも、10年付き合って何も教えてくれない人に対して、「だから付き合わない」と決めてはダメなんだと思います。

――本の中では、ノンフィクションということもあり、ほぼ実名です。名誉毀損を考えると、実名を出すことにためらいはありませんでしたか。

それはあります。ノンフィクションの世界でも、実名のリスクを避ける傾向に行きつつあるようです。でも、私たちは、官庁に責任ある実名発表を求めています。匿名社会に私は抵抗し、実名報道にこだわりたいと思います。「こういうことが現実にある」という説得力こそが、ノンフィクションの命だと思っていますので。

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