インターン選考「惜しくも落ちる学生」3特徴 「わずかな違い」が結果を大きく左右する
まずは、どんな人がインターン選考に落ちるのかを、3つの観点から解説しましょう。
「求める人物像」は会社によって異なる
●特徴1:求める人物像に合致しない
インターンシップを開催するにあたり、人事はこんな人に来てほしいという「求める人物像」に基づいて選考での合否を決定しています。
人物像は「スペック」と「タイプ」に分かれます。スペックとは、仕事をするうえで求められる基礎的な能力やスキルです。タイプとは、意欲や情緒、志向、行動の特徴です。企業はこの両面から合否の判定をしています。
ところで、企業は1社として同じではありません。「歴史」「企業理念」「事業内容」「業界でのポジション」「仕事内容」「社風」「今後のビジョンや戦略」など、企業はすべて異なっています。そのため、個別企業で求められている「スペック」や「タイプ」もまた、企業によって異なります。
たとえば業界をリードする企業、長年中堅企業として安定的に事業を継続してきた企業、創業間もないベンチャー企業では、それぞれ求められるスペックが異なるというのは、容易に想像できるのではないでしょうか。
また、経営者や人事の考え方によっても、求めるタイプが違っています。協調性を大切にする社風の会社がある一方で、競争や成長を志向する会社があります。当然、両社では求めるタイプが違っているのです。
そのため、インターン選考では、そうした人物像(求められるスペックやタイプ)に合致しない人が落ちることになります。
●特徴2:有効なエピソードを持たない
ほとんどの企業のインターン選考では、「学生時代に力を注いだこと」を聞かれます。そのため「学生時代に力を注いだエピソード」に欠ける人が選考に落ちていきます。
それでは、どんなエピソードが必要になるのでしょうか。さまざまな要因がありますが、あえて一言で言うと「困難な目標に取り組んだエピソード」です。
どんな企業も、存続・発展するために、高く困難な目標に取り組んでいます。当然、その一員として迎える学生にも、入社後にはそうした目標にチャレンジすることが求められます。人は、企業に入社した途端に大きく変われるものではありませんから、学生時代に目標を持たず日々をなんとなく過ごしてきた人に、人事担当者が魅力を感じることはありません。
実際に私がアドバイスをしている学生に聞いても、人気企業の1次、2次面接では「学生時代にいちばん力を入れたこと」を深く突っ込んで聞かれています。具体的には、「なぜそれに力を入れたのか」「どんな状況だったのか」「そこで掲げた目標や解決しようとした課題は何か」「実際にどんな人を巻き込んで、何をしたのか」「やったことは、ほかにはなかったのか」「実際にどんな困難があったのか」「それをどんなふうに乗り越えたのか」「結果として成し遂げたことは何か」「それは、どんな成果があったのか」「その中で学んだことは何か」などです。
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