中古車ガリバー、アジア800店計画の勝算 国内2倍のネットワークをたった5年で構築へ

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ガリバーにとってもビリヤと手を組むのは単に参入障壁の問題だけではなく、いすゞのように現地販売網を掌握する企業と手を組むことで、中古車販売の拡大につなげていく狙いが存在する。ビリヤ側からすれば中古車事業の全国展開によって、損保事業とのシナジーが期待できるほか、ガリバーが日本で培ってきた中古車査定の手法や在庫管理システムを手中にできる。お互いの強みを最大限に生かすことで、タイでの事業基盤を盤石にしていく構えだ。

進出業態は模索中

国内では小売りを重視した店舗展開を推進するガリバーだが、買い取り店中心なのか、小売りも意識するのかについては、ビリヤと協議中とのことだ。いずれにせよ、一定の中古車を集める必要があり、「まずはしっかりとタマを確保することに全力をあげる」(許・執行役員)。日本で培った実力がどこまで発揮できるか。現地企業との合弁という強力なバックアップを得て、日本最強の中古車買い取り店は、東南アジアでかつてないチャレンジに臨む。

又吉 龍吾 東洋経済 記者

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またよし りゅうご / Ryugo Matayoshi

2011年4月に東洋経済新報社入社。これまで小売り(主にコンビニ)、外食、自動車などの業界を担当。現在は統括編集部で企業記事の編集に従事する傍ら、外食業界(主に回転ずし)を担当。趣味はスポーツ観戦(野球、プロレス、ボートレース)と将棋。

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