トヨタ「カローラHV」、あえてガラパゴス

攻めより“守り”、固定ファンに訴求

トヨタ自動車は8月6日、中型セダン「カローラアクシオ」と同ワゴン「カローラフィールダー」に、ハイブリッド(HV)タイプをそれぞれ追加、全国のトヨタカローラ店を通じて販売を開始した。カローラにHV仕様を設定するのは初めてとなる(=タイトル下写真は「カローラアクシオHYBRID」=)。

昨年5月にフルモデルチェンジ(全面改良)した現行カローラシリーズをベースに、排気量1500ccのエンジンとモーターなどを組み合わせたHVシステムを搭載。ガソリン1リットル当たり33.0キロメートル(JC08モード)と、量販車トップクラスの水準にまで燃費を高めたのが特徴で、フロントグリル、エンブレムやメーター周りといった内外装や足回り、装備などもHV専用の仕様とした。

トヨタのHVがいよいよ大衆車へ

日本の自動車ユーザーでカローラの名を知らない人は、ほとんどいないだろう。トヨタを代表する車として1966年に登場。69年から2001年まで国内の車名別販売台数で33年連続トップに輝くなど、「国民車」として親しまれてきた車種である。これまでトヨタはHVを専用車や、どちらかといえば車体サイズやエンジン排気量の大きい上級車種に設定してきたが、いよいよ大衆車への本格的なHVの展開が始まったことを意味する。

一方、トヨタのHVといえば、「プリウス」「アクア」といった専用車が有名。2012年度(12年4月~13年3月)の国内乗用車販売ランキングでは、この2車種がそれぞれ約28万台を売り上げ、ワンツーフィニッシュを飾った。直近7月の販売実績もそれぞれ2万台以上のヒットを飛ばし、今やトヨタの国内販売を代表する車種となっている。

次ページ対するカローラの販売実績は?
自動車最前線の人気記事
トピックボードAD
関連記事
  • 財新
  • 高城幸司の会社の歩き方
  • 山本シンヤが迫るクルマ開発者の本音
  • 自衛隊員も学ぶ!メンタルチューニング
トレンドライブラリーAD
人気の動画
ひろゆき感動「難病61歳の人生サイボーグ化計画」
ひろゆき感動「難病61歳の人生サイボーグ化計画」
ソニーとパナソニック、10年で大差ついた稼ぎ方
ソニーとパナソニック、10年で大差ついた稼ぎ方
ホンダ「フリード」がトヨタ「シエンタ」より売れるようになった訳
ホンダ「フリード」がトヨタ「シエンタ」より売れるようになった訳
会社にとって「一番お荷物になる社員」5つの条件
会社にとって「一番お荷物になる社員」5つの条件
アクセスランキング
  • 1時間
  • 24時間
  • 週間
  • 月間
  • シェア
トレンドウォッチAD
15種類の「書き方」を徹底解説<br>無敵の文章術

ビジネスパーソンを中心に文章力の必要性が高まっています。在宅勤務における情報伝達手段として、メールやチャットは不可欠に。また精度の高い企画書はビジネスの成功に直結します。本特集ではシーンや目的別に、短期間でのスキル向上を目指します。

東洋経済education×ICT