ビールで「太らない」「酔わない」ためのコツ 「とりあえず生!」は科学的に正しい

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ビールほどの大物に勝てるメニューは、それなりのカロリーをも持ちえてしまうことが多いもの。ですから、ビールに負けずに劣らぬパワーと心も胃も満足感があふれる持つメニューが必須になります。食中は、次のような「刺激的かつ食べ応え」に注目して料理を選ぶようにしてください。

①豆腐や青魚など薬味を活用するメニュー

まず、豆腐は高タンパク・低脂質であり、カロリー数に対してボリューム感があります。さらに薬味が生かせる食材で、冷ややっこや湯豆腐、麻婆豆腐、具沢山の栃尾油揚げなど、ビールに負けない料理が豊富です。

アジ、サバ、イワシ、カツオなどの青魚(光り物)と呼ばれる魚にも、薬味は欠かせません。ネギ、ショウガ、ミョウガはアルコールの代謝を促します。また、脂質も多めですが、青魚に含まれるDHAやEPAという脂質は、善玉コレステロールを増やしたり、動脈硬化を予防・改善、脳の活性化などに期待をもてる体にうれしい脂です。

②焼き肉やステーキには「赤身」を選ぶ

お肉自体がエネルギー代謝を高めるので、もともとダイエット向きといわれている食材ですが、赤身にはビールの代謝を助ける栄養素も豊富です。焼き鳥屋さんやおそば屋さんで遭遇しやすい「鴨メニュー」もおすすめ。居酒屋さんなら馬肉やクジラ肉、フレンチならばジビエなどもいいでしょう。エスニック・アジア料理は基本的に刺激的です。辛さもあり、代謝が亢進して、ビールに合いながらも太りにくさも演出してくれます。

「とりあえず生!」は科学的に正しい

最初の1杯でビールを注文するのは、健康的にもビジネス的にも賢い選択です。ビールには食前酒としての働きがあり、食欲増進や、場の空気を和らげるといった効果があるからです。「食前酒ならシャンパンのほうがいいのでは?」そう思う人もいるでしょう。でも、それが取引先との宴席なら、ぜひともビールを選んでください。そのほうが、悪酔いするリスクが減り、先方との関係づくりにも優位に働くと思います。

酔いの原因ともなるアルコールの分解産物「アセトアルデヒド」。これを分解・処理する際に使われる酵素「ALDH(アルデヒド脱水素酵素)」には、アセトアルデヒドが低濃度のときに働く「ALDH2」と、高濃度にならないと働かない「ALDH1」の2種類があるのですが、日本人の約半数は、生まれつき前者の活性が弱いか、欠けているといわれます。つまり、多くの日本人は有害なアセトアルデヒドを速やかに分解できない体質であり、少量のアルコールでも悪酔いしやすい「お酒に弱い」体質だということです。

ビールのアルコール度数は5~6%が主流なのに対し、シャンパンは11~12%が一般的。お酒に弱い日本人の1杯目には強すぎます。シャンパンに含まれる炭酸が胃腸を刺激し食欲増進につながるというメリットも、炭酸飲料であるビールであれば問題なくクリアできますから、この点でもシャンパンに劣ることはありません。ビールは食欲を増進させ、これから飲み進めるスタートとして、優れものであるのです。

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