移住人気ナンバーワン「糸島」が抱える問題 古民家学生寮プロジェクトが果たす役割
芸能、アート、農業、ファッション、音楽、ITなど、さまざまなグラウンドで活躍する熱きリーダーを取材する「熱中ニッポン」。今回は、福岡県糸島市で古民家学生寮プロジェクトを手掛ける 九州熱風法人よかごつ代表 大堂良太さんにインタビュー。
東京で商社マンだった大堂さんは、2017年春、家族とともに糸島に移住。築146年の古民家をリノベーションし、学生寮として再生することで糸島の地域活性化を促進する取組みを始めています。「移住したい街No.1」として注目を集める糸島。移住ブームの裏側で起きている問題と、学生寮プロジェクトが果たす役割について大堂さんに話を聞きました。
移住ブームに沸く糸島。その魅力とは?
――福岡県糸島市は「移住したい街」として最近ブームですね。その人気の理由はどこにありますか?
糸島は福岡市から西へ車で30分ほど行ったところにあり、海や山に囲まれた自然豊かなエリアです。福岡市からの近さに加え、福岡―東京間はLCCを含む各航空会社の便がありますので、東京と福岡を行き来しながら田舎暮らしができるという意味で関東圏からの移住者も増えています。
ここ数年で移住ブームで注目されている糸島ですが、1990年代から海岸で野外フェス「Sunset Live」が開催されていて、海や音楽、アートが好きな人たちが集う場所としてはずっと以前から人気の場所だったのです。夫婦岩のある二見ヶ浦は、「日本の渚100選」「日本の夕日100選」にも選ばれる観光スポットです。海岸沿いには玄海灘の美しい海を眺めながらくつろげるカフェも多く、週末になると近隣のエリアからドライブ客でにぎわっています。
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