李克強首相「外国からの投資障壁、排除を」 2017年の対中国投資は前年比マイナスで推移
[北京 30日 ロイター] - 中国の李克強首相は、経済成長を押し上げるために外国からの投資の「障壁を排除」し、雇用を創出する必要があるとの認識を示した。中国は今週、外国からの投資に関する制限事項の約3分の1を撤廃し、サービス、製造、鉱業の各セクターへのアクセスを拡大した。
李首相は国務院のウェブサイトに掲載されたコメントで、「外国からの対中投資は今年、マイナスの伸びとなっており、注視する必要がある」と述べた。
また、中国で外国企業の登記や通関に掛かる時間は世界基準と比べて長いとし、改善の必要があると指摘、「投資障壁を取り除き、国内外の投資家の信頼感を高めなければならない」と訴えた。
首相は「(経済)発展が全ての問題を解決する鍵であり、社会的安定を保つための根幹であると同時に、共産党が権力を維持するための土台でもある」とも述べた。
さらに、学生や軍関係者など合わせて1500万人以上が労働市場に加わると同時に、石炭・鉄鋼業などで職を失った多くの人が仕事を必要とする中、中国は事業コストを引き下げ、より多くの雇用を創出する必要があるとし、雇用を十分に創出できなければ、富を生み出し、社会の安定を保つことは難しいとの見方を示した。
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