日経平均は小幅続落、材料難で方向感出ず 村田製作所などのハイテク関連株は堅調
[東京 22日 ロイター] - 東京株式市場で日経平均は小幅に続落した。前日の米国株は高安まちまち。為替も1ドル111円台前半での値動きを続けるなど、買い手掛かり材料が乏しい中、日本株は狭いレンジ内で方向感なくもみ合いを続けた。米ナスダック総合<.IXIC>の上昇の流れを引き継ぎハイテク関連は底堅く推移した。TOPIXは安値引けとなった。
業種別では保険が下落率でトップ。石油関連セクターのほか、食料品など内需関連が弱含んだ。一方、値上がり率ではゴム製品がトップ。医薬品、鉄鋼、精密機器がこれに続いた。
主力株では村田製作所<6981.T>が2%を超す上昇。連日の年初来高値更新となったほか、ソニー<6758.T>などハイテク関連が総じてしっかり。「直近では海外企業による電子部品の値上げなどの動きが出ている。需給がひっ迫しているとみられ、部品単価の下落圧力が弱まることが期待できる」(岩井コスモ証券投資情報部長の有沢正一氏)との見方もある。
日経平均は後場に一時52円高となったが、買いは続かず軟化した。日中の値幅(高値と安値の差)は84円弱とこう着感が強まった。
海外時間で米原油先物<CLc1>が急落したことも投資家心理を冷やした。「国内企業については業績面での安心感があるものの、原油が急落した。米国株の方向感も出ず、相場に手詰まり感が意識される中、個別物色の流れが続いている」(三木証券投資情報部課長の北澤淳氏)との声も出ていた。
個別銘柄ではジェイエイシーリクルートメント<2124.T>が続伸。21日に発表した5月の連結売上高は前年同月比16.7%増だった。伸び率が4月の同6.6%増から加速していることを好感した買いが入った。
また民事再生法適用申請の報道を受け、売り注文が殺到していたタカタ<7312.T>は前場に126円で寄り付いた。同社株は16日に終日売買停止となった後、前日まで3営業日連続でストップ安比例配分となっていた。終値は110円となり、報道前の15日終値と比べ77%の急落となった。
東証1部の騰落数は、値上がり992銘柄に対し、値下がりが876銘柄、変わらずが152銘柄だった。
日経平均<.N225>
終値 20110.51 -28.28
寄り付き 20154.38
安値/高値 20107.89─20191.42
TOPIX<.TOPX>
終値 1610.38 -1.18
寄り付き 1612.71
安値/高値 1610.38─1616.29
東証出来高(万株) 155040
東証売買代金(億円) 20771.46
(長田善行)
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