家事を極力減らしたい人に教えたい究極ワザ 勝間和代氏が指南する徹底したムダの省き方
先ほども言いましたが、家事には前時代的な習慣がたくさんあります。それらをひとつひとつ発見し、しらみつぶしになくしていくだけでも、家事負担は大幅に削減されます。
なかでも、大幅に時間と労力が削減されるのがスーパーでの買い物をやめることです。仕事帰りにスーパーへ行き、品物を選んで混んでいるレジに並び、袋詰めして慌てて自宅に帰る……これだけで少なくても20分はかかるでしょう。
一方、ネットスーパーなら通勤中の電車やバスの中で、スマホで注文が完了です。5分ほどあれば十分でしょう。買い物の履歴も残るので、次回注文がさらに時短できます。すべて袋詰めして配送してくれるうえ、だいたい6000円以上注文すれば配送料はタダです。使わない手はありません。
「自分で品物を見て選びたい」という人もよくいますが、プロのバイヤーが選んでくれるのですから、よりよいものが届くことのほうが多いというのが、使っている私の実感です。
また、買い物のときに、下ごしらえに手間暇のかかる食材を買うことをやめる、というのも有効です。私は日常的に扱う食材は栄養価やコスパも考慮しますが、そのうえで、下処理や扱いがラクなものに限っています。
肉でいえば、塊肉よりもカットしてあるものを選びます。肉を切ったまな板と包丁を洗うのはなかなか手間なので、これだけでも時間と労力のロスが防げます。
野菜は大きくて場所をとるうえ、カットに苦労するキャベツや白菜はあまり買いません。ホウレンソウやニラ、アボカド、トマトやカボチャは扱いがラクで栄養価が高いのでよく買う、といった具合です。
ちなみに、カット野菜や冷凍野菜は買いません。扱いはラクですが、どうしても味が落ちるので……。
出しはお湯じゃなくてもおいしくとれる
また、料理でいえば、やめるとラクになるのは「出しとり」でしょう。
自炊をしている家庭なら、1日に1度以上は出しが必要だと思います。とはいえ、鍋にお湯をわかしてかつお節をいれて、ざるでこして……など、かなりの重労働。
実は、出しはお湯じゃなくてもおいしくとれます。出し専門の容器に煮干しとお水を入れて、それを3~6時間おいた水出しでも、旨味が十分に出た、澄んだきれいな出しがとれます。いつでも使える出しが用意されている、というのは、思った以上に気持ちがラクになります。
さらに、私は今ではそうした水出しもやらなくなりました。うま味成分をもつ食材をうまく組み合わせて調理をするだけでも、十分に出しが効いたおいしい料理ができることがわかったからです。急ぎのときで、出しがたりなそうな食材のときだけ、出しポットにお湯を注いで簡単に出しを取る、といった具合です。
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