「高齢同棲」が米国で驚異的に増えているワケ

結婚にはないメリットもある

「子どもを頼る割合が大きいのかも知れない」とカーは推測する。もっとも離婚によって親子関係が冷え込んでいる場合には、子どもたちはあまり手を出したがらないかも知れないが……。

同棲中のカップルが年老いて、病気になった後にどんな問題が出てくるかについては、はっきりした答えは出ていない。だがそれぞれのカップルが検討しておくべき問題ではある。

書面でリビングウィルを用意するとか、本人に意識がないといった場合に医療面で意思決定をする人間を指名しておく、自分の考えを書面にしておくといった準備は、法律上の夫婦よりも重要になる。そうでないと、役所が介入して本人の希望が通らなくなる可能性もある。

結婚と同棲の違いはどこにあるのか

中高年の同棲は最近でこそよくある現象だが、それぞれのカップルが自分たちに合わせて作り上げてきたものであり、決まった形があるわけではない。「はっきり確立されたルールがあるわけではない」とライリーは言う。「一緒に暮らしながら作り出していくものだ」

違いは婚姻届の有無だけで、あとは結婚したカップルとまったく同じというパターンもある。

結局カーニーとストーナーは結婚しなかった。だがストーナーが肝臓の病気と脳血管性認知症を発症した時には、カーニーはまるで妻が夫にするように彼の面倒を見た。もはや自宅で安全に介護することが不可能な段階になって、カーニーとストーナーの子どもたちは、彼を施設に預けることで合意。今ではほぼ毎日、面会に通っている。

結婚しようがしまいが「私たちは互いに深く思い合っていた」とカーニーは言う。「彼が病気になって私が彼の子どもたちに『これはあなた方の問題だから』なんて言うなんて考えられない。20年後だってそう」

(執筆:Paula Span記者、翻訳:村井裕美)

(c) 2017 New York Times News Service

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